入職させていただいてから、早いもので10年以上が経ちました。管理栄養士として、ご利用者の栄養管理をはじめ、加算業務、栄養・食事に関わる事務、厨房機器が故障した時の対応、各部署とのやり取り、部門長として人事に関わる業務もあり、細々としたことも含めると、あっという間に1日が終わります。正直にお話ししますと、目の前の仕事をこなすのに精一杯で、やりがいを感じたり考えたりする余裕もありませんでした。施設長との面談で、「いつも笑っているといいよ」というようなことをおっしゃっていただいたことがあり、ずっと頭の中に残っていました。そこで、意識して明るく職員に接したり、声をかけてみたりしたところ、笑顔で返答が返ってきたり、いいヒントをもらえたり、場の雰囲気が良くなったり、自分自身も楽しく仕事ができると感じました。周りを見ると、さらっとフォローしてくれる同僚、他部署の職員、上司がいることにも気づきました。自分だけが大変と思ったり、ひとりでやっている気になっていたけれど、支えられてここまでやってこれたと実感し、そんなふうに思っていた自分を恥ずかしく感じました。顔を覚えてくださり、「美味しかった」、「○○が食べたい」など声をかけてくださったり、「体を大事にしてね」と思いがけない言葉をかけてくださったり、ご利用者からも支えていただいています。

人と人とのつながりが私の仕事のやりがいにつながっています。これからは、笑顔と思いやりの心を忘れず、私も支えることができる人でありたいと思い、日々精進してまいります。